ご相談企業様について
業種
コンサルティング業
ご相談に至った経緯
コンサルティング事業における代理店契約を締結するにあたり、クライアント様がご自身で作成した代理店契約書のチェックをしてほしいというご依頼でした。
解決までの流れ
弁護士が契約書をチェックしたところ、期間満了による代理店契約の終了に関する条項や契約違反等による契約解除に関する条項があるにも関わらず、報酬の支払いに関する条項にはそれらの場合における報酬の扱いに関する定めがなく、終了または解除した後にも報酬を支払い続けなければいけないと読める内容となっていました。
そこで、いただいた契約書案の該当箇所にコメントを付けるとともに、条項ずれした条の引用など形式的な部分についても修正を行い、クライアント様にお送りしました。
弁護士からのコメント
代理店契約は、商品・サービスの供給者とそれを販売する代理人との間で締結される契約で、供給者側は代理店に対して契約の成立を代理した手数料を報酬として支払うのが一般的です。
今回は報酬に関する規定に不明確な部分があったため、その旨をクライアント様にご指摘いたしました。
契約の当事者間でトラブルが発生すると、契約書の条項の解釈がまず問題となります。
条項を解釈する際には、契約締結時の当事者の意思や商慣習も考慮はされますが、契約書の文言や前後関係から論理的に導かれるのがあくまで原則です。
したがって、契約書を締結するときには、万が一のときに不測の損害をもたらすような「抜け道」がないか注意深くチェックする必要があります。
「信頼できる取引先だから、おそらく大丈夫だろう」という油断は危険です。
顧問契約を締結し、日常的に弁護士によるリーガルチェックを受けていただくことで、リスクを未然に回避することができます。