M&Aについて
M&AとはMerger and Acquisitionsの略で、企業の「合併と買収」を意味します。
資本参加や業務提携など経営権の移転を伴わない手法も含めた概念で、その手法は、株式の取得、事業譲渡、合併、会社分割などさまざまです。
M&Aは、大企業特有の問題であるようなイメージを持たれがちですが、中小企業において問題になることも多く、実際に中小企業からM&Aについてご相談をいただく機会も多くあります。
企業文化の統合
M&Aは、文化の異なる2つの企業を統合させる作業です。
そのため、M&Aを行うときは、法律上の問題はもちろんのことく、企業文化を一気に統合するのか、徐々に統合するのか、あるいは買収先の企業文化を尊重するのかといった点を含めてさまざまな配慮が必要です。
これらの考慮が不十分であると、従業員の処遇など人事労務面でのスムーズな移行ができなかったり、M&Aによるシナジー(相乗効果)がうまく作用しないといった問題が発生します。
一度動き出したM&Aを解消することは容易ではありませんので、M&Aを失敗に終わらせないよう、慎重に計画を立てて臨む必要があります。