- 株式会社キュービック様
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【所在地】 福岡県福岡市中央区天神2丁目8-38 協和ビル3階(福岡支社)
【Webサイト】 https://cuebic.co.jp/
弁護士の荻野哲也です。
当事務所の顧問先「株式会社キュービック」の福岡支社長の土田武範様、LP企画担当の中島さや香様に、たくみ法律事務所を顧問弁護士として選んだ理由や顧問弁護士の活用方法を伺いました。
なお、このインタビューは新型コロナウイルスの感染防止のため、弊所の法律相談でも導入しているテレビ会議システム「Zoom」を使用して行いました。
まず、御社の事業概要について教えてください。
私たちキュービックは2006年に設立されたデジタルマーケティングの会社です。本社は東京にございますが、私と中島は福岡支社に在籍しております。
「ヒト・オリエンテッドなデジタルマーケティングでみんなの明日が変わるキッカケを生み出し続ける」をミッションとし、人の心を動かすインターネットのメディアの事業を手がけております。
具体的にどのようなメディアを運用されているのでしょうか?
初心者のためのFXの比較サイト「エフプロ」や、「もっといい求人」を探す人のための転職支援サイト「ミライトーチ Media」などを運用しております。
顧問契約を締結していただいたのは2019年の6月でした。
最初は月額5万5000円の「スタンダード・プラン」でご契約いただきましたが、ご利用の機会が多いということで、2020年の4月から月額11万円の「プレミアム・プラン」にプランアップしていただきました。ありがとうございました。
顧問弁護士の必要性を感じた理由を教えてください。
化粧品や健康食品の通信販売を行っているクライアント様のランディングページ(LP)を福岡支社で作成することになり、薬機法、景表法等に関するチェックが必要となったことがきっかけです。
ホームページをご覧になってのお問い合わせでしたね。
弊所をお選びいただく前には他の法律事務所とも比較をされたのでしょうか?
仰るとおりです。複数の法律事務所に問い合わせを行い、専門性が高く、寄り添っていただけそうな雰囲気があったことから、たくみ法律事務所様を選定いたしました。
ありがとうございます。
薬機法や景表法は広告表現を規制する法律で、企業法務の中でも「広告法務」と呼ばれます。広告法務を取り扱う法律事務所は少ないからか、他社様からもよくお問い合わせをいただいています。
弊所ではご来所のほか、メール、お電話、チャットなどの方法でご相談を承っております。御社ではどのような方法でご相談いただくことが多いでしょうか?
チャットでのやり取りがほとんどですね。
出稿する前の原稿のデータを荻野先生や小林先生にお送りし、ドキュメント上にコメントを入れる形でチェックを行っていただいています。
土田様には一度ご来所いただきましたね。
はい。チャットだけではこちらの意図が伝わりづらいこともありますので、直接伺ってお話することができて助かりました。
最近は新型コロナウイルスの影響でZoomによるご相談や打ち合わせも増えてきていますが、電話と違い顔が見えるのでご好評をいただいています。私が担当している顧問先はチャット、お電話、メール中心の顧問先が多く、相談のたびに来所を希望されるのは全体の1割程度でしょうか。
もちろんお互いに顔が見えた方がいい場合もありますので、お客様のご要望に応じて臨機応変に対応しています。
弊所にご依頼をいただくときのフローはどのようになっていますでしょうか?
LPの担当者が企画を立てて「これで出稿したい」という案を作成したのち、窓口担当の者を通じて荻野先生や小林先生とやりとりをしております。
荻野先生や小林先生からフィードバックいただいたら、企画の者が内容を確認して修正を行い、場合によっては修正後にもう一度チェックをお願いする、という流れで進めています。
御社では社内でのガイドライン化も進めていらっしゃいますね。
はい。違う事案で同じような指摘をいただくことが多いので、荻野先生や小林先生にいただいたアドバイスと国のガイドラインを元に、内部の基準としてガイドラインを作成しています。
社員全員が同じ目線で制作物を作った方が全体のスピードが上がると考えたからです。
社内ガイドラインをどう運用するかについても、今まさに荻野先生や小林先生にご相談しているところです。
お互いによいものを作っていこうというスタンスでやっていただけるのは、大変ありがたいことです。
どれくらいのペースでご相談をいただいていますか?
新しくLPを作成するときは必ずご相談したいので、本数が多くなるとご相談も多くなります。
最近はご相談の頻度が増えていますね。
先日プレミアム・プランにプランアップしていただいたこともあり、弁護士の小林由佳との2名体制で対応しています。
たくみ法律事務所の顧問契約に関する率直なご感想や、今後期待することをお伺いできますでしょうか?
私たちだけでは気が付かない問題点を指摘してくださるので、今では欠かせない存在になっていますし、ご相談する弁護士の方の専門性の高さは重要だということを痛感しています。
化粧品や健康食品の広告は特に規制が厳しいので、ご指摘するポイントはどうしても多くなってしまいますね。
薬機法や景表法の規制を守ることができていない事業者もあるなか、御社のコンプライアンス意識の高さは素晴らしいと思います。
中島様はいかがでしょうか。
今はリスクになりそうなポイントの指摘を主に行っていただいていますが、今後は「攻め」の広告という観点が必要なフェーズになると思います。
ですので、「より価値がある物を作るためにどうしたらいいか」という部分をご一緒に進めていけると嬉しいです。
法律の規制など抑えるべきところは抑えつつ、よりよい表現、よりユーザーに響く表現ができたらと思っています。
私たち弁護士は法律の専門家ですので、法律的なリスクを避けるためのアドバイスを差し上げるのが基本的な考え方です。
他方、広告は顧客の気持ちをつかむことが目的のものですので、「攻め」の姿勢も不可欠です。
そのバランスが広告法務の難しいところですが、意識してアドバイスを差し上げるようにしています。
法律上の規制をしっかり守りつつ、マーケティングのところで勝負したいというのが弊社の考え方です。
そこを一緒にやらせていただければと考えています。
最後に、たくみ法律事務所との顧問契約を検討されている方にひと言メッセージをお願いいたします。
ビジネスを理解したうえで会社に寄り添ったアドバイスをくださるので、とても頼りになっています。顧問契約を検討している方には、非常にお勧めだとお伝えしたいです。
広告に関する法律については国からガイドラインも出ていますが、それを理解して実業務に落とし込むのが難しいと感じています。
個別の事案について「この場合どうなるのか」というジャッジをしていただけるのは、法律のプロである弁護士の方の力だと思っています。
そのような判断に少しでも迷いを感じている人は、是非利用されるとよいのではないかと思います。
ありがたいお言葉をいただき、大変励みになります。
御社とは見積書の送付や契約締結の手続も全てクラウド上で行っています。そのような弊所の新しいサービスも積極的に導入してくださるので非常に助かっています。
今後も御社を全力でご支援してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
今回は、弊所の顧問契約を積極的にご活用いただいている株式会社キュービック様にインタビューにご協力いただきました。
キュービック様では、弊所から差し上げたアドバイスを元に社内でガイドラインを作成するなど、コンプライアンスの強化に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
「弁護士は裁判になってから依頼するもの」とお考えの方もいらっしゃいますが、多額の損害賠償請求をされたり行政から指導をされるなど、法律上の問題が顕在化してからでは手遅れな場合も多々あります。
より健全な事業遂行のために弊所の顧問契約をご活用いただいている事例として参考にしていただければ幸いです。