2019年2月22日、福岡市で行われた大手保険会社の主催の「『ドラマで学ぶ』実践!労務トラブル対策セミナー『それやっちゃだめでしょ!?』」において、当事務所の弁護士6名が講師を務めました。
このセミナーは、当事務所として初めての取り組みとなる「寸劇形式」で行いました。
過去に対応してきた労務トラブルを弁護士がドラマ仕立てで実演して問題点を炙り出した後、パネルディスカッション形式で会社がとるべき対応を解説いたしました。
皆様がお忙しい金曜日の午後の開催だったにも関わらず、定員200名以上の西南学院大学コミュニティーセンターホールが満席となる大盛況でした。
時にコントのようなやりとりを交えて満員のお客様の笑いを誘いながら、労務問題の本質に迫りました。
第一部「パワハラ編」
第一部では、クレームが出ているにも関わらず報告をしない問題社員と、そんな問題社員をつい強い口調で叱ってしまう上司を弁護士が演じました。
「業務上の適正な範囲で行われる指導とパワハラをどこで線引きするのか。」
「同じ指導のやり方でも従業員によって受け取り方が違う場合の扱いはどうなるのか。」
パワハラに関する過去の事例を知り、専門家によるアドバイスの下で職場で起こり得るパワハラに対して適切な対策を講じることが重要です。
第二部「解雇・退職勧奨編」
第二部では、成績が悪い営業社員に対して退職勧奨を行う社長を弁護士が演じました。
従業員の解雇は、会社が直面する典型的な労務問題の一つです。
退職勧奨を行った結果、退職することについて従業員の合意を得ることができれば労務トラブルのリスクは低いです。
ところが、解雇の要件を充たしていないにもかかわらず解雇を行ってしまったり、解雇の通告と同視できるような違法な退職勧奨を行った場合には、退職後に慰謝料や未払い分の賃金を請求されるおそれがあります。
そのようなリスクを見越して就業規則等を整備するとともに、適切な退職勧奨を実施するべきです。
第三部「メンタル労災編」
第三部では、パワハラと長時間労働が原因でメンタルヘルス不調を抱えてしまった社員の労災トラブルを、弁護士が再現しました。
「労災」というと、「工場で機会に指を挟んでしまった」というような状況を想像しがちですが、近年は仕事のストレスを原因とした精神障害についての労災請求が増加しています。
「昨日まで元気そうにしていた社員が、突然、仕事が原因でうつ病になったと主張し、事実関係について事業主証明を求めてきた。」
このようなときに、適切な対応ができるでしょうか。
対応を誤ってしまうと、従業員が労基署やユニオンなど外部機関に相談に行き、事態がより深刻化してしまうおそれがあります。
メンタルヘルス不調を抱えた従業員に対する休職時や復職時の対応など、会社がとるべき対応について具体的に解説いたしました。
セミナーが終了すると参加者の皆様から大きな拍手をいただきました。
お客様の声
最後に、参加者の皆様からいただいたアンケートの一部をご紹介します。
「これまで多くのセミナー(人事関係以外も)を受けましたが、今回が一番参考になり、理解できるものでした。あっという間に時間が過ぎました。セミナーの進め方も、本当に良かったです。
どの先生も、とても話がわかりやすく、聞き取りやすかったです。担当者としてはとても頭が痛い問題ばかりですが、今日学んだことを上司に伝えて適切に対処できるようにしていきたいです。
ありがとうございました!」
「非常に分かりやすく表現されていました。
社内でも起こりうる事象ですので検討していきます。」
「今回とても分かりやすく、楽しくみる事ができました。
もう少し具体的な内容のセミナーがあれば良いなと思いました(有料でも良いと思います。)」
「大変勉強になりました。ありがとうございました。
労務トラブルにそなえること。実際に労務トラブルが起った時の対応をしっかり行うことを肝に命じます。たくみ法律事務所様にはいろいろとお世話になると思いますが、よろしくお願いします。」
「具体的なトラブルの現状を見ることができて、参考になりました。今回の内容をお客様へ情報提供し役立てたいです。」
「ドラマが分かりやすく、面白かったです。
before、afterで悪い面と改善した良い面があると、より分かりやすいと思います。」
「演劇形式で対応に困る場面を再現してもらい、非常にわかりやすかった。
座談会も弁護士の話を聞けて参考になった。」
「劇が楽しく論点が明確。解説もわかりやすくて、大変ためになりました。」
「実際に起こりそうな演劇形式での説明が大変参考になりました。
ありがとうございました。」