ご相談企業様について
業種
運送業
規模(従業員数)
50名以上
ご相談に至った経緯
当社は長年、元請け企業から優越的地位を利用した下請け代金の割戻しを強要されてきました。
元請け企業と価格交渉したものの、最終的には契約を打ち切られてしまいました。
そのため、独占禁止法に違反するのではないかとして公正取引委員会に調査を依頼したが、公正取引委員会は、措置は取らないという回答でした。
割戻しの強要は独占禁止法に違反すると思いますが、公正取引委員会が措置を採らないと判断した以上、元請け企業の違法行為を止めさせたり、割戻しを強要された下請代金を返金させたりすることはできないのでしょうか。
ご相談内容
- 「独占禁止法に違反する行為について、公正取引委員会に調査を依頼することについて」
- 「下請代金の回収が可能か」
弁護士からのアドバイス
公正取引委員会に調査するよう働きかけること自体は可能です。
優越的地位の濫用が認められるための条件として、取引依存度、相手方の市場における地位、取引先変更可能性、取引対象商品を取り扱うことの重要性、双方の事業規模等の検討が必要です。